新オフィス完成のご紹介

挑戦する新人エンジニアの軌跡

こんにちは、2025年4月からIT業界で働くことになった新人エンジニアです。

今回は、以前から取り組んでいた「オフィス兼カフェ」のリノベーションが完成しましたので、ご紹介いたします。

このオフィスは北海道幕別町にある元寿司店の建物を活用し、地元の魅力を活かした形で新たな拠点を立ちあげるためにリノベーションしていました。

地域とのつながりを意識した再生プロジェクトとして位置づけており、建物はカフェ機能を併設しています。

私自身も多くの時間をこのプロジェクトに費やし、さまざまな学びを得ましたので、その経験も合わせてお伝えしたいと思います。

オフィス完成までの経緯とオフィスの紹介

オフィス完成までの経緯

今回のリノベーションは、2025年4月からスタートしました。

まずは建物の片づけから始まりました。私は最初の片づけには参加できませんでしたが、多くの食器やゴミが残されており大変だったそうです。当時の写真は以下になります。

片づけが終わると、本格的なリノベーション作業が始まりました。私は全ての工程に関わったわけではありませんが、長い時間を現場で過ごし、多くの工程に携わりました。具体的な内容は後ほど詳しくお話しします。

リノベーションの後半では、併設するカフェのオープン準備や、これまでに出た廃材の処理なども進めました。

廃材処理の様子

最終的には、オープン前日のぎりぎりで完成にこぎつけることができました。

オフィス兼カフェの紹介

今回完成したオフィス兼カフェは、白と黒に木目を差し込んだデザインで、元の建物の土壁や煙突を活かし、落ち着いた雰囲気の中で作業や交流ができる空間となっています。

概要は以下の通りです

  • 店名:tatsumi
  • 住所:中川郡幕別町本町123-1
  • 営業時間:平日(月~金) 10:00~14:00
  • 休日:不定期
  • 席数:12席
  • 主なメニュー:コーヒー、薬膳茶

特徴的なのは、天井が高く開放感がある点です。

また、ライトやトイレといった細部まで内装にこだわり、全体的におしゃれで心地よい空間に仕上がっています。

外観
内観

オフィスのリノベーションで行ったことの紹介

次に、私が特に多くの時間をかけて取り組んだ3つの工程についてご紹介します。

床のクッションフロア剥がし

最初に取り組んだのは「床のクッションフロア剥がし」です。
カフェスペースの床にはもともとクッションフロアが敷かれており、それを剥がした際に残ったのりを除去する工程です。この工程を行わないと、コンクリートを打つことができませんでした。

この工程が、肉体的にはおそらく一番大変でした。最初は「ただ剥がすだけ」と思っていましたが、実際には全く剥がれません。

金属のヘラを使って削ってみましたが、なかなかうまくいきません。試行錯誤を重ねた結果、熱湯をかけながら削ると最も効率的に剥がせると分かり、やかんを片手に床ののりを少しずつ剥がしていきました。

パテ塗り・サンド

次に取り組んだのは「パテ塗り・サンド」です。
パテ塗りとは、ペンキを塗る前に壁や天井の凹凸を埋め、サンドはやすりで磨いて平らに整える工程です。

こちらはやっていることは単純ですが、パテが多すぎても少なすぎても仕上がりが悪くなるため、慣れるまでとても繊細さが求められました。

今回のリノベーションでは天井にもペンキを塗る必要があったため、当然天井にもパテ塗りを実施しました。腕を上げ続ける作業は想像以上に大変で、やすりがけの際も広範囲を削る必要がありました。

電動やすりを使ったものの重さがあり、長時間持ち続けることができず、休憩を挟みながら作業を進めました。さらに、石膏ボードの上にペンキを塗る仕様だったため、削りすぎると中の石膏が出てしまうので、「平らにしつつ削りすぎない」というバランス感覚が非常に難しかったです。

ペンキ塗り

最後は「ペンキ塗り」です。
ペンキ塗りは一見シンプルな作業に思えますが、実際には色むらを防ぐために一定の間隔、方向で塗る必要がありました。

刷毛を使って塗ったのですが、最初に刷毛を壁につけた跡を目立たせないように均一に塗り広げなければならず、濃淡が出ないよう常に意識しながら進めました。

また、パテ塗りと同様に天井のペンキ塗りが最も体力を消耗しました。刷毛が重く、完了後はしばらく腕の疲労が抜けないほどでした。

オフィスのリノベーションを通して感じたこと

今回のリノベーションでは、技術的な学びに加え、今後の仕事に活かせる行動や考え方も数多く得ることができました。

具体的には、

  • コミュニケーションの取り方
  • リーダーとしての指示の出し方
  • 1日の作業見積もりの仕方

といった点で大きな気づきがありました。

まず「コミュニケーションの取り方」についてです。初めて経験する作業が多かったため、指示を受けた時点で完全に理解できていないことがありました。曖昧な理解のまま進めてしまい、時間をかけすぎてしまったりすることもありました。
この経験から、「何を完成させるのか」について指示を受ける側と認識を揃えることの重要性を実感しました。頭では分かっていたつもりでも、実際の現場でできていなかった自分の未熟さを痛感した瞬間でした。

次に「リーダーとしての指示の出し方」です。普段は指示を受けて動く立場でしたが、高校生や就労支援の方々が手伝いに来てくれた際には、私が指示を出す側に回ることもありました。
指示を出す立場では、自分のことだけでなく、複数人をまとめて一つの目標を達成させる必要があります。進捗を見て人員を調整するのは難しく、思うようにいかない場面も多くありましたが、将来エンジニアとしてプロジェクトをリードする際に必ず役立つ経験になったと感じています。

最後に「見積もり」についてです。その日のうちに終わらせるべき工程を把握し、逆算してスケジュールを立てる必要がありました。
リノベーションでは作業内容が流動的に変化するため、計画通りに進むことはほとんどありません。ですが、その都度予定を組み直すことで、時間を見積もることを癖づけることができました。

私たちのオフィス兼、地域とつながるカフェが幕別町に誕生しました。ぜひ一度、足を運んでいただければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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